KODAK VISION2 500T
これが、今回の撮影に使われた8mmフィルムKODAK VISION2 500Tです。
以前にも書きましたが、このフィルムは、カラーネガフィルムです。撮影したフィルムをアメリカの現像所に送り、現像の終ったネガフィルムをイマジカでネガテレシネして、デジタルβカムに変換。その画像をAvidに取り込んで編集しました。
今回は、室内での撮影が多いため、カメラマンのたむらまさきさんと相談して高解像度のKODAK VISION2 500Tを選択しました。屋外での撮影で200Tも若干使用していますが、ほぼこのフィルムで撮影されました。
パッケージを開けると、こんな感じです。
8mmフィルムはカートリッジです。今回は、全編を24コマで撮影したので、このカートリッジ1本で、2分40秒ほどの撮影が可能です。短いカットを撮ると時は、あまり意識をしないのですが、長い芝居を撮る時には、2分40秒回るとフィルムは終ってしまいます。『砂の影』では、長い芝居を撮る時に、途中でフィルムが終ると、その場でフィルムを装填し、たむらさんが芝居の終った箇所から半ば即興的にカットを割って、その芝居の続きから撮影を続行する、という方法で撮られたシーンが、幾つかあります。
もちろん、芝居のどこでフィルムが終るかなんて予想が出来ないわけですから、撮影現場は凄い緊張感です!
この撮り方は、撮影にも興味深い効果をもたらしました。
これは2分40秒という短いカートリッジでなければ、できなかった撮影なのかもしれません。